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- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2010/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「私が今あるような人間になったことについて私は誰にもその責任を求めない。
その言葉を発見した人間だけに「父の支配」から逃れるチャンスが訪れる。」p.021
「年齢や地位にかかわらず 「システム」に対して「被害者・受苦者」のポジションを無意識に先取するものを「子ども」と呼ぶ。」p.039
「常識にはその正しさを支える客観的基盤が存在しない。
「エヴィデンス・ベーストの常識」というものは存在しない。
常識というのは外形的・数値的なエヴィデンスでは基礎づけられないけれど、
個人の奥深いところで確信せらるるところの知見のことなのである。
「いや、お前の言うこと、おかしいよ。 うまくいえないけど、それって常識的に考えて、おかしいよ」
というのが常識の漂白のされ方である。」p.162
「私はこの「明証をもっては基礎づけられないけれど、なんとなく確信せらるる知見」を「常識」と呼ぶことにしている。」p.166
「自分の無知や無能を認めることは、「良くある向上心」にすぎない。
「ブレークスルー」は「向上心」とは次元が違う。
自分自身が良否の判定基準としている原則そのものの妥当性が信じられなくなるというのが「ブレークスルー」である。」p.262
おもしろい。
ひじょーにおもしろい。
あら
そんな考え方があるんだ
ほぅほぅ
なるほど
と興味深く読める。
自分もこんな風に考えられたらいいのに。