動きが心をつくる──身体心理学への招待
- 作者: 春木豊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/18
- メディア: 新書
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p.27「軍人など階級を重視する集団においては、階級章などの例で見られるように、肩を強調し、飾る傾向があると指摘している。 (中略) 地理的にも離れており、文化も異なる社会において、肩を飾ることがなされていることは、何らかの生物的な根拠があるためと思われる。」
p.106「心の緊張は体の緊張であり、体の緊張は心の緊張でもある。体の緊張のない心の緊張はないし、心の緊張のない体の緊張はないのである。」
p.114「被験者に「アー イー ウ〜ン エー オー」と発生してもらって、それぞれの発声についての感情評定をしてもらうという実験を行なってみた。その結果特徴的だったのは、「ウン」の発声であった。」
p.115「「オー」と「ウン(あるいはムー)」は、ヨーガにおいては聖音と言われていて、「オーム」と発声する。」
p.126「よく知られた研究では一覧性の双子を被験者にして、片方は一歳になる前から直立歩行の訓練をしたが、もう一人は何もしないでおいて、どちらが早く歩くようになるかというものであった。結果は同じであった。つまり人間が歩くというのは、生得的な性質のものだというのが結論である。」
p.128「なお喜びの歩行は他の二つの歩行よりも、はっきりと感情が識別されるという結果になった。」
p.132「有田によると、このセロトニン神経を活性化する要因は、食物、太陽光、さらにリズム運動であるという。リズム運動として彼が推奨しているのは、呼吸のリズム、咀嚼のリズム(ガムを噛む)、それにリズミカルな歩行(ウォーキング)だという。」
p.152「成人においては身体接触は回避されるものであるがゆえに、逆にこの壁を破って身体接触をすることは、人間の絆の中核に迫る行為であるため、精神的に劇的な効果をもたらすことがある。身体接触を仕事にしている、理学療法士、看護師、介護士などの職業人は、この観点を持つならば、その仕事の意義が深まるに違いない。」
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- 作者: 春木豊
- 出版社/メーカー: 川島書店
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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より読みやすい。
からだ言葉に触れていて
それこそ
前にblogに書いた内容と
リンクしていて
面白かった。
やっぱり
胸郭可動性は
呼吸に影響していて
心理面にも
大きな影響を与えるんだなと
実感していたところでもあるので
共感できた。