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小一時間前。
シャワーを浴びていたら、ちょっとした拍子に、付いている壁の根元から蛇口が取れた・・・。
いきなり噴出する水飛沫。
慌てる俺。
意味も無いのに指で押さえてみる。
勢いは弱まるものの、あえなく指の間から溢れ出る水。
「どうしよう。」
とりあえず風呂からあがり、一服して落ち着くように努める。
「ふぅぅ。」
「・・・」
「あ。元栓を締めればいいんだ!」
探してみる。
みつからない・・・。
1階に下りてみる。
みつからない・・・。
その間も勢いよく飛び出す水飛沫。
「元栓どこだー!!」
管理会社に電話してみる。
出ない・・・。
水道局。
電話受付終了してる・・・。
「むぅ。
ひとまず、これでもかとばかりに溢れ出る水の勢いを弱めることにしよう。」
蓋になるような調度いい大きさの物が見当たらなかったので、一先ずタオルを紐で巻きつけてみることにする。
「おい!おい!勢いが強すぎて上手く縛れないよ!」
悲しいかなタオルは何度も水圧に負け、その度に俺の顔面を物凄い勢いで水が噴きかかる。
①「やっぱり、元栓を探そう」
みつからない・・・。
②「とりあえず水の勢いを弱めよう」
顔面直撃・・・。
①、②を何度かループした後、苦戦の末、水の勢いを弱めることに成功。
「しかし、このまま一晩中放置しておいたら、水道代が大変なことになるな・・・。」
「そうだ!こういう時にはクラシアンに電話してみればいいんじゃないかな?」
という訳で電話。
スゴイ、スゴイ。
この時間にも関わらず、すぐにでも修理に来てくれそうな雰囲気だ。
とは言え、状況確認のため、しばし会話をする。
クラシアン:「元栓の場所はお分かりになりませんか?」
俺:「何度か探したんですけど、見当たらないんですよ。」
と言いつつ、もう一度外に出て探してみる。
人と話すことにより、徐々に平静さを取り戻し、視野が広くなったのか、どうやらそれらしきものを発見する。
クラシアン:「ご自分のお部屋の番号をの付いた元栓を締めれば止まるはずですよ。」
俺:「あ!止まりました、止まりました。ありがとうございます。」
おかげで、家中の水が使えなくなることと引き換えに水は止まり、翌日に管理会社と相談することになり、一段落したのだった。
こうして一連の自分の行動を鑑みると、非合理的な事ばかり。
元栓を探してた時は、視野が超狭い。
下を見ればすぐに見つかった筈なのに、探してた時は目の高さから上ばっかり見てた。
俺のこの間抜けさと、題名に見られるセンスの無さと、文章力の拙さを笑うがいいよ。
それで少しは、気も休まるよ。
はぁぁ。
疲れた。
夜遅くまで何やってんだろ、俺。
ていうか、明日の朝。
トイレどうしよう・・・?