街場のメディア論
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: Kindle版
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p.5
「メディアの不調はそのままわれわれの知性の不調である。」
p.23
「その能力が必要とされたときにはじめて潜在能力は発動する。」
p.25
「「ポスト」というのは言い換えれば「他者からの期待」ということです。こういう能力を持つ人が、こういうクオリティの仕事を完遂してくれたら「ありがたいな」という周囲の人々の期待がポストについた人の潜在能力を賦活する。」
p.102
「揺るがぬ真実ではあるのだが、自分の生身を差し出してまで主張しなければならないほど切実な真実ではない。これが「世論」の定義だと僕は思います」
p.184
「ものそれ自体に価値が内在するわけではなく、それを自分宛の贈り物だと思いなした人が価値を創造する」
非常におもしろい本だった。
特に
「第六講 読者はどこにいるのか」は
まるまる書き写したいほど
本を読むものの心理を言い当てていて
とても共感できた。
まさしく
「そうそうそう」って感じ。
たしかに
内田先生は
いつもいつも
同じことしか言ってない。
同じことしか言ってないけど
そこに行き着く道筋
考え方は
とても興味深い。
自分のものとして
取り込みたい。
そんな風に思うから
内田先生の本を読んでしまうのだと思う。