下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉
下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 文庫
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p.75
「自分が何を学んでいるのか知らず、その価値や意味や有用性を言えないという等の事実こそが学びを動機づけているのです。」
p.86
「私の唯一無二性は、私が「オレは誰がなんと言おうとユニークな人間だ」と宣言することによってではなく、「あなたの役割は誰によっても代替できない」と他の人たちが証言してくれたことではじめて確かなものになる。」
p.121
「「リスク社会をどう生きるのか?」という問いは、「決定の成否に関わらずその結果責任をシェアできる相互扶助的集団をどのように構築することができるか?」という問いに書き換えられねばならない。」
p.129
「「オレは自立しているぞ」といくら力んでみても、それだけでは自立した人間にはなれません。その人の判断や言動が適切であることが経験的に確証されたために、周りの人々から繰り返し助言や支援や連帯を求められるようになった人が「自立した人間」と呼ばれるというだけのことです。」
p.182
「知性とは、詮ずるところ、自分自身を時間の流れの中に置いて、自分自身の変化を勘定に入れることです。」
p.188
「ましてや、学校で身につけるもののうちもっとも重要な「学ぶ能力」は、「能力を向上させる能力」というメタ能力です。いうなれば、「ものさしを作り出す能力」です。「ものさしを作り出す力」をできあいの「ものさし」で計測できるはずがない。」
p.189
「時間が経過するにつれて、さまざまな経験を取り込んで、自分自身の質を向上させてゆく能力、教育の目標はそれを収得させることに尽きると僕は思っています。」
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なるほど
そうかもしれない。
知性とは自分の変化を勘定にいれること。
でも
それにはやはり成功体験が必要なのではないか
と思う。
今はこんなだけど
続けることによって
マシになるはずだ
という思い
信念というか
確信というか
意地というか。
そういう思いがあれば
地道に取り組んでいくことはできるけど
そのためには
その信念を持つに至る
成功体験とか
せめて
応援が必要かもしれない。