365歩のMarch♪

今の自分にふさわしい未来がやってくる。

同窓会を機に思い出したことがある。

とは言っても、中1くらいの時のこと。



小学生の時、苗字がノミヤマであったが故にあだ名がノミだった俺は、中学は地元を離れ私立校に通っていた。

時間が経つに連れ、小学校時代の友人達とは疎遠になっていった。



そんなある日・・・。







本屋で立ち読みしていると、地元の中学に通う小学生時代の女子クラスメートが二人、店に入ってきた。

気づかない振りをしつつも、なんて話しかけようかと思案していた俺。

しばらくすると、どうやら向こうも気づいたらしかった。



女子A
「ねぇねぇ、あれノミじゃない?」


心の声
(お。気づいた。そうです、そうです、ノミヤマです。覚えててくれて嬉しいなぁ・・・)


なんて小さな喜びに浸る、若干13歳の幼い俺。


しかし・・・。






女子B
「え〜、違うよ!ノミはもっとカッコいいよ。」






心の声:
(�堯�; ̄□ ̄A

イヤイヤイヤイヤイヤイヤ。

俺、俺、俺ノミ!

ていうか、俺カッコよくないの?

え?駄目?)







13歳。

思春期真っ只中。

男子校に通う俺にとって、その女子の発言は重かった。

暗にカッコ悪いと言われたからには、もう名乗り出ることはできない。

少なくともその子だけには、ノミはカッコいいことにしておきたい。

居た堪れなくなった俺は、そそくさとその場を後にしたのだった・・・。




全く冴えねぇ話だ。
(6 ̄  ̄)ポリポリ