「おじさん」的思考
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2002/04/06
- メディア: 単行本
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p.95
「そのつどつねに「死に臨んで悔いがない」状態、それを私は「幸福」と呼びたいと思う。
幸福な人とは、快楽とは「いつか終わる」ものだということを知っていて、だからこそ、「終わり」までのすべての瞬間をていねいに生きる人のことである、そう私は思う。
だから「終わりですよ」」と言われたら、「あ、そうですか。はいはい」というふうに気楽なリアクションができるのが「幸福な人」である。」
p.187
「大人であるということは、経験の豊かさとも識見の高さとも肚の出来具合とも関係がない。「大人にならなければならない」という当為をわが身に引き受けることによってのみ人は大人になるのである。」
p.205
「この先何が起こるか分からない。分からないことが起こったときに「私」がどう応接するのか、いまから言えるわけがない。だったら、「私」はできるだけ固定化せずに、未来に向けて半開きにしておいた方がいい。そして、「未来に向けて半開きになっているもの」として「いまの私」はできるだけゆるやかに定義しておく方がいい。」
2002年の出版。
だいたい
同じことを言ってるけど
やはり
初期の頃と
最近の作風は
ちょっと違う。
なんか
語り口が
優しくない気がする。